当院では東洋医学と西洋医学の両方の観点から治療していきます。
【 西洋医学 】
いわゆる、お医者さんが行っている検査の一つに、徒手検査法があります。
当院ではこれを積極的に取り入れ、痛みの原因を探ります。
もちろん日本では、お医者さん以外は病名は付けられませんので、
治療の参考までです。でも、これをしないと、原因がわかりません。
たとえば、“ みの もんたさん ”で知られた 脊柱管狭窄症 と、
まったく異なる疾患で、 閉塞性動脈硬化症 と言うのがありますが、
痛みや症状がかなり似ています。
閉塞性動脈硬化症 の疑いがあれば、すぐに病院へ送らなければなりません。
このように、腰や肩、足が痛いといっても、様々な理由、原因があり、
これを調べずに治療をすすめていけば、万が一、
すぐに病院へ送れば助かった命を、落とすことにもなりかねないのです。
実際、私が診た患者さんの中にも、足のむくみを訴えて来院した方で、
検査をしたところ、ある異常があり、すぐに病院へ送ったところ、
『 心不全 』だった、なんて事もありました。
当院では痛みや辛さを問診で伺い、必要があれば、徒手検査を行い、
治療を進めていきます。場合によっては病院の受診をすすめさせて
いただいております。
【 東洋医学 】
鍼灸治療とは東洋医学です。
ハリを刺すことにより、全身に流れる ”気” の流れを整え、
人間が本来持つ、自己治癒力を高めることを目的として、治療していきます。
ですので、様々な疾患に対応しています。
よく肩こり、腰痛などの運動器疾患に効くと思われがちですが、
それはほんの一部です。
昔テレビで 『仕掛人 藤枝梅安』 なんて時代劇がやってましたが、
藤枝梅安は 鍼灸医師 ですよね。
あの時代は東洋医学しかありませんから、ハリで風邪などすべての疾患に
対応していたわけです。例えが古いですね(笑)
未病治(未だ病あらざるを治す)が東洋医学の考え方です。現代的に言いますと
予防医学です。
現代医学では、まだ病気ではない状態でも、東洋医学では未病(病気の前段階)
と捉え治療をします。
肩コリや、足の冷え、胃腸不良、体のだるさ、気持ちの疲れなど、様々な症状が、
病気の前触れとして現れるとされています。
昔の方たちは日々の体のメンテナンスに鍼灸治療を行ってきました。
現代では病院のリハビリやスポーツ選手(野球、サッカー、相撲、オリンピック選手)
など、様々な治療に鍼灸が行われています。
特にプロスポーツの世界では、ケガの治療は勿論ですが、
日々の体のコンディショニングや、メンタル(神経)の調整、
試合当日のパフォーマンス向上など、スポーツのジャンルにこだわらず
幅広く、鍼灸治療が行われています。
近年では、鍼灸も大学等で研究が進み、現代医学的にも様々なことが
解ってきました。
世界的にも認められ、WHOから鍼灸適応疾患なんていうものも
発表されています。
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